アロマセラピーとは
アロマセラピーについてまとめました。
★アロマセラピーって?
アロマセラピーとは、植物の花・葉・果皮・樹皮から由来する芳香成分(精油)を用いて、心身の健康や美容を促進することです。 また、リラックスさせたり、リフレッシュ・ストレス解消にもアロマセラピーは使われています。
★アロマセラピーの語源
アロマセラピーは、aroma(香り)とtherapy(治療・療法)を合わせた言葉です。 正確にはフランス語で「アロマテラピー(aromathérapie)」といいます。 アロマセラピー(aromatherapy)は英語で発音した言葉です。
★アロマセラピーの歴史
●古代
紀元前3000年ほどのエジプトで、植物の香りを悪魔払いなどの宗教的儀式・皮膚を守る軟膏や香油を作って治療に役立てたりしていたそうです。 また、ミイラを作る時に防腐剤として乳香(フランキンセンス)・没薬(ミルラ)・シダーウッドなどが用いられていたそうです。
古代ローマ帝国時代の軍医ディオスコリデスは、旅をしながら薬物を研究して「マテリア・メディカ(薬物誌)」を著しました。 これに収録されている植物は600種類にも及び、数百年間の間、世界の薬草鑑定のバイブルのように使われていました。
また、ローマ帝国では皇帝ネロがバラを好み、常に部屋をバラの香りで満たしていたと言われています。
●中世
ヨーロッパでは芳香植物の栽培・利用はもっぱら修道院の仕事で、植物成分を水や植物油・アルコールに浸出して用いました。 イスラム圏ではアラビア医学が発達して、イブン・シーナーが蒸留による精油の製法を確立し医学に応用しました。 これはアロマセラピーの原型だと考えられています。 そして十字軍の遠征などを契機に徐々に西欧にも伝わっていきました。
14世紀頃には「世界最古の香水」「若返りの水」といわれるハンガリーウォーターが作られました。 ハンガリーの王妃エリザベート一世が通風で政治もままならなくなった時、ある修道院の僧がローズマリーを主体とした痛み止め薬を献上したところ、持病のリウマチが治り、ポーランド国王からプロポーズされるほどの若さを取り戻したという伝説が残っています。
ルネサンス時代には香水が大流行して、精油の生産量が増大しました。 19世紀に入ると、合成香料が出現し、さらに植物から有効成分だけを抽出して薬剤として用いられていました。
●現代
20世紀初頭、フランスの香料の研究者ルネ=モーリス・ガットフォセが実験中に手に火傷を負い、とっさに手近にあったラベンダー精油を手に浸したところ、火傷の傷は短期間で回復、しかも傷跡もキレイに直ったそうです。 その後彼は精油の研究を始め、様々な論文を発表しながら「アロマセラピー」という言葉を作りました。 また「芳香療法」という本を出版しました。
第二次世界大戦中、薬が不足した時、フランス人の軍医ジャン・パルネは精油を治療の為に用い、「ジャン・バルネ博士の植物=芳香療法」を出版しました。 同じ頃、オーストリアの生化学者マグリット・モーリーは、精油を植物油に希釈したオイルでのマッサージを提唱し、その効果を一般に広めました。
1977年、イギリス人 ホリスティックアロマセラピーのリーダー的存在であるロバート・ティスランドが「The Art of Aromatherapy」を発表しました。 これがアロマセラピーが大流行するきっかけとなり、現在では世界中に広まりを見せています。
現在のアロマセラピーは、大きく分けてフランス系とイギリス系の二つの流れがあり、フランス系のアロマセラピーは、医師の指導の下精油を内服するなど医療分野で活躍されています。 イギリス系のアロマセラピーは、アロマセラピストと呼ばれる専門家の下で施されるなど医療とは区別され、どっちかというとリラックスやスキンケアに活用されています。
●日本のアロマセラピー
精油の蒸留法は江戸時代に伝わり、蘭医学などで用いられていました。
アロマセラピーが紹介されたのは1980年代頃からで、アロマセラピーに関する出版物が増え、芳香浴やトリートメントを中心に、イギリス系のアロマセラピーのブームが訪れました。
1990年代頃には、フランス系のアロマセラピーも注目を集め、治療の補助として医療の現場でも活用され始めています。
現在ではアロマ トリートメントサロンは勿論、各種治療院、ホテルやスポーツクラブ、理美容院などでもアロマ トリートメントが取り入れられています。 また、ペットやスポーツの為のアロマセラピーも広がりを見せています。